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ラッシュデュエルの中で最も強力且つ警戒すべきカード《ダーク・リベレイション》。
安全第一、危ない橋は渡らないが基本対策ですが、デュエルも佳境に入ると相手のバックを割りきれないが攻めなければ負けてしまう、ここはリスクを承知で止むなく踏みに行かなかればいけない。でも本当に攻めて良いのかどうかわからない・・・なんて場面もしばしばあります。
一方で、序盤から適切に対応していくことで以降のゲーム展開を有利に進めることも可能です。
そこで今回は私が対戦中に意識している《ダーク・リベレイション》の「踏み方」について、一部紹介したいと思います。プレイングの参考になれば幸いです。
ダーク・リベレイションの基本情報
収録パック | スターターデッキ 遊我-切り開け! セブンスロード!!- |
---|---|
カード名 | ダーク・リベレイション |
種類 | 罠カード |
レアリティ | レアカード |
効果・内容 |
【条件】相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地のモンスター(魔法使い族)4体をデッキに戻して発動できる。 |
ナンバー | RD/ST01-JP013 |
対竜魔デッキ戦について
相手がベーシックな竜魔構築の場合、拮抗した状況でリベレを真正面からくらってしまうと返しの反撃で大ダメージを受けそのまま敗北してしまうことが多々あります。
被害を最小限に留められるようケアすることを最優先にしましょう。その上で理想は【モンスターを1体以上守備表示】にし【魔法・罠カードは2枚以上セットした状態】で、【アタッカーは1体】で踏みに行きたいです。
この場合、守備表示で置いておくモンスターは守備力の高いモンスターが良いです。下級の場合は《ドリアード》や《ささやきの妖精》《スパークハーツ・ガール》等の1200ライン以上のモンスターで相手の下級アタックを止めます。最上級の場合は2500ラインをみれる《ビックリード・ドラゴン》《邪影ダーク・ルーカー》等がいれば心強いです。ベストなモンスターは《魔将ヤメルーラ》でしょう。
《魔将ヤメルーラ》の効果発動タイミングは自身の効果で守備表示になるため《魔将ヤメルーラ》本体は《ダーク・リベレイション》の対象にならず、またアドバンス召喚を封じているので返しのリスクをケアできた状態で踏みに行くことができます。
そして、魔法・罠カードのセットですが、これも相手の返しに対する重要なケアとなってきます。あらゆる試合展開の中で、【《ダーク・リベレイション》を発動された直後が最も攻撃・反撃されるリスクが高い】と言えるでしょう。これは盤面的に相手に最上級モンスターが残っている&自分のモンスターが1体以上処理されている状況に加え、メインフェイズ2がない&大量ドローからの最上級展開=逆転が容易なラッシュデュエルの特徴故です。
なので、ベストな状況は【自分も《ダーク・リベレイション》をセットした状態で踏みに行く】ことになります。目には目を、歯には歯を、《ダーク・リベレイション》には《ダーク・リベレイション》を。逆転を許さないわけです。またセットが1枚だけだと《マジカル・ストリーム》等で簡単に処理されてしまうので、ここは2枚以上のセットが望ましいです。
しかしそう上手くカードが回らないのもまたラッシュデュエルですので、このセットは【ブラフでもOK】です。相手がこちらの《ダーク・リベレイション》を警戒して《ささやきの妖精》《守護の竜魔導士》等を発動すれば、その分ハンドを消費するこもにりますので、盤面を大きく返される、といったリスクは減ります。肝心なのは相手の反撃のリズムを遅らせることです。
またアタッカーに関して、どういったモンスターで踏みに行くかですが、これは状況によってパターンが発生してきますので一部紹介とさせていただきます。
リスクが残った状態で踏みにいく場合
先ず相手の《ダーク・リベレイション》残り枚数を確認しましょう。そして墓地の魔法・罠カードの数を確認し、相手のセットカード数と照らし合わせます。中盤以降であれば残りデッキ枚数も確認してください。
デッキの種類にもよりますが、魔法・罠カードの平均採用枚数はだいたい10枚前後です。
わかりやすい例として、
- 墓地に《ダーク・リベレイション》が2枚
- 墓地の魔法・罠カードは計3枚(内《ダーク・リベレイション》2枚)
- 相手のセットカードが2枚
上記の場合、採用を10枚と想定すると残り全体魔法・罠カードの枚数は7枚。7枚の内1枚が《ダーク・リベレイション》の状況でセットが2枚と考えると、確率的に《ダーク・リベレイション》がセットされている確率は低いです。
不確定要素を前提にしているので最終的には運ですが、【《ダーク・リベレイション》の確率が低い場合は最上級モンスターで攻撃した方が良い】です。
ここで仮に攻撃が通った場合、相手視点からすると「2枚のセットが《ダーク・リベレイション》でないことがバレた+相手の最上級を返さなければいけない」という不利な盤面になり、こちらは大きなアドバンテージを得られます。
公開情報からリスクとメリットを天秤にかけ、勝負に出て形勢逆転を狙いましょう。
ちなみに、
- 墓地に《ダーク・リベレイション》が0枚
- 墓地の魔法・罠カードは計7枚(内《ダーク・リベレイション》0枚)
- 相手のセットカードが2枚
のようなどう考えてもリスクしかない場合は、攻撃しません(攻撃する人もそうそういないと思います)。割り札や《守護の竜魔導士》等の破壊耐性付与カードを引くまで粘りましょう。
リスクをケアできた状態(魔将ヤメルーラやダーク・リベレイションセット)で踏みにいく場合
この場合はむしろ相手の《ダーク・リベレイション》を”発動させる”ことで、ゲーム展開を有利に進めることを意識した方が良いでしょう。
先ず【手札に《フェニックス・ドラゴン》をキープした状態】で【《連撃竜ドラギアス》等の最上級ドラゴンで攻撃する】といった方法があります。相手の《ダーク・リベレイション》を消費させ、次自分ターンに《フェニックス・ドラゴン》効果で回収し再度召喚することで以降の盤面を有利に進めるプレイです。
また【《風使いトルネ》や《ゆるしま仙女》+下級1500アタッカーで相手の最上級を処理する】といった動きも《ダーク・リベレイション》を誘えます。仙女は効果発動後守備表示になるのでケアもできます。
《ダーク・リベレイション》を3枚処理できれば勝ちが見えますので、リスクをケアできている時に踏む=処理をしておきましょう。
対クリア・アイス・ドラゴン投入型の竜魔デッキ戦について
相手のデッキに《クリア・アイス・ドラゴン》が見えた場合、最も注視すべきは魔法使い族の枚数です。
《クリア・アイス・ドラゴン》を採用しているデッキは、効果発動のために下級ドラゴンを意識的に採用することから一般的な竜魔構築より2〜3枚程、魔法使い族モンスターの採用枚数が少ないと想定されます(デッキ内魔法使い族が20枚以下想定)。
この2〜3枚という数字ですが、日々対戦されている方なら実感されていると思いますが、想像以上に影響があり・・・墓地に魔法使い族が貯まるスピードが通常の竜魔構築より遅くなります。1度《ダーク・リベレイション》を発動して、すぐさままた墓地に4枚魔法使いを貯めるといった動きがやや難しくなるのです。
上記を想定した上で、《クリア・アイス・ドラゴン》が使用されているデッキに対しては《ダーク・リベレイション》を連続で踏みに行くプレイ、つまり【最上級モンスターで2ターン続けて攻撃を仕掛ける】プレイを私は意識しています。先ず誘い攻撃で《ダーク・リベレイション》を発動させて、次自分ターンから盤面切り替えして全体のリズムを持っていくイメージです。
この場合、2ターン目に攻撃を仕掛けるモンスターはセットせずハンドにキープしておきましょう。理想は《青眼の白龍》《セブンスロード・マジシャン》《エンシェント・アライズ・ドラゴン》といった相手の2500ラインを返せるモンスターが良いです。
- 自分ターン:ドラギ攻撃→《ダーク・リベレイション》発動で破壊
- 相手ターン:モンスター召喚攻撃→セットモンスターカード等でケア
- 自分ターン:青眼召喚し相手モンスターを攻撃→《ダーク・リベレイション》連続発動できず処理&制圧
簡単に書くとこのような形ですが、こちらも常に《ささやきの妖精》等で相手の墓地をコントロールしつつ、序盤からアグレシッブに《ダーク・リベレイション》を踏み処理することで有利盤面を作っていくことを意識しています。
終わりに
今回は一部プレイングのご紹介でした。「デッキ改造パック 宿命のパワーディストラクション!!」からは「人造人間ーサイコ・ショッカー」「エンシェント・バリア」といった対策カードも増えてきますが、あらためてプレイングベースで振り返ってみると、新たな発見があるかもしれません。
筆記者のご紹介
- デッキレシピクリエイターヒガキ
都内の非公認大会・公式対戦会に通っています。毎晩ラッシュデュエルしてます。2021年は公式トーナメント優勝目指して頑張ります!!<実績>ホビステ池袋優勝・トレカ侍優勝・川崎トーナメント対戦会優勝(9人参加)・AICDカップ新春3位
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