ブログ｜コラム｜デッキレシピ｜考案｜ 2023.01.09 更新

【テーマ解説】エクスキューティーデッキ

こんにちは、ジェノスです。これまでにサンメロデッキについての構築方法やデッキレシピをご紹介しましたが、今回は人気のテーマ「エクスキューティーデッキ」について解説します。

ライタージェノス

ラッシュデュエルにはまってた元OCG勢。5枚ドローは快感！ポッターサンメロ、ヤメレディ8軸が最近のお気に入り。

エクスキューティーとは

エクスキューティーとはオーバーラッシュパックで登場した新しいテーマです。レベル6・守備力500で統一されており、その特徴を条件にさまざまなモンスター効果を発動することができます。つまり少ない召喚コストでモンスターを展開することができる上級効果モンスター軸のテーマになります。

エクスキューティーの良い点

安定感
適応力
自由枠が多い
キャラクターデザインかわいい

エクスキューティーの注目するべき点は、特定の条件下にフィールドに特殊召喚することができる点にあります。さらに各エクスキューティーに備わっているモンスター効果で、相手フィールドにセットしてあるカードの除去やモンスター弱体化など、さまざまな状況下で柔軟に動くことができます。エクスキューティーの名の入った効果モンスターは、2022年11月26日の時点で10種類登場しており、幅広いデッキ構築をすることができます。

エクスキューティー・スクランブル！やサタニウスの宝珠といったサポートカードも充実しているため、デッキに求められるカードの選定も難しくありません。

そしてエクスキューティーは、女性キャラクターデザインされたかわいいモンスターカードとなっております。かわいいモンスターは遊戯王では人気テーマなりやすい傾向にあります。遊戯王OCGを参考にするとエクスキューティーは閃刀姫やドラゴンメイドなどの同じカテゴリのテーマになります。

エクスキューティー弱点

攻撃力が低い
メタカードが多い
破壊耐性のあるマキシマムが辛い

エクスキューティーは平均攻撃力1800ほどになるので、攻撃力2000以上ある最上級モンスターの攻撃力を下回ります。元の攻撃力では単純の戦闘で勝利することが難しく、モンスター効果の活用が必須となります。またエクスキューティーは特殊召喚を頻繁的に利用するため、業火の結界像などで対策されてしまうことがあります。

エクスキューティーデッキの必須カード5選

エクスキューティーデッキに採用する必須カードはエクスキューティー・リュミエルエクスキューティー・フローアエクスキューティー・リリウスエクスキューティー・プラウティエクスキューティー・スクランブル！の5種類です。主に手札からモンスターの特殊召喚や墓地にあるモンスターの回収、相手フィールドにいるモンスターを除去できるモンスターを選びました。

エクスキューティー・レイアは、同じエクスキューティーデッキを対戦を考えた時にエクスキューティー・レイアの活躍できる機会が少なくなるため必須枠に入れませんでした。

エクスキューティー軸に構築できるデッキタイプ

純構築
罠型
バウンス型
ジャージ型
最上級入り
特殊召喚封じ
種族変換
魔法使い族
サイキック族

エクスキューティーデッキで実現可能なデッキタイプを9つ挙げてみました。上記の必須カード5種類を3枚ずつ採用した場合、15枚のカードをデッキに入れたことになります。残りの25枚の自由枠を活用することでエクスキューティーデッキを様々なデッキタイプへ拡張することができます。

エクスキューティーと相性の良い下級モンスター

エクスキューティーデッキと相性の良い下級モンスターカードをご紹介します。序盤から手札を入れ替えることができるアメイジング・ディーラーや、相手フィールドにある魔法・罠カードをチェックまたは破壊することができるシードラゴン・ナイトなどの汎用性のあるカードをオススメします。成銀ゴブリンはレベル6以下のモンスターの攻撃力を500アップさせる効果を持っており、攻撃力の高い最上級モンスターなどの対策や着実に着実にダメージを与えることができます。

また上記でご紹介した様々なデッキタイプとして拡張できる下級モンスターのご紹介です。エクスキューティーは多くの種族で構成されているため、種族に関連した夢中のランビリスや夢中のパピヨンを種族変換のデッキタイプとして活用することができます。その他にはサイキック族CAN：Dを採用することでJAM：Pセット！を活用したバウンス型にすることができます。

エクスキューティーの相性の良いレジェンドカード

エクスキューティーデッキと相性の良いレジェンドカードをご紹介します。デッキに1枚のみ入れることができるレジェンドカードですが、2023年1月からのルール改訂でモンスターカード・魔法カード・罠カードを1枚ずつ合計3枚デッキに入れることができるようになります。

レジェンドカードのルール改訂について
(2023年1月より)
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2023年1月より、デッキに合計1枚しか入れられなかったレジェンドカードが、モンスター・魔法・罠からそれぞれ1枚ずつデッキに入れられるようになります。 pic.twitter.com/P4CZpJrd2o
— 【公式】遊戯王ラッシュデュエル (@YuGiOh_RUSHDUEL) October 31, 2022

エクスキューティーのレベル6軸に素早いフィールドへ特殊召喚できる特性と、レジェンドカードのルール改訂に則ってレジェンドカードを厳選しました。

レジェンドモンスター枠には、レジェンド罠カードと攻撃力の高いモンスターの対策できるモンスターを選びました。レベル6の人造人間ーサイコ・ショッカーは罠カードを全般を封じることができるので採用するケースが増えてくるでしょう。アビス・ソルジャーはオーバーラッシュパック環境（2022年11月26日現在）でも採用されているレジェンドモンスターカードです。

アビス・ソルジャーは、主にマキシマムモンスターなどの攻撃力の高いモンスターの対抗策として使用されており、アビス型エクスキューティーデッキやバウンス型エクスキューティーデッキなどで呼ばれているデッキタイプとして活躍しています。

レジェンド魔法枠には、主に二つのパターンがあり除去系かドロー系の2種類があります。除去系ではモンスター除去のブラック・ホールと魔法・罠除去の大嵐を選びました。ドロー系では多めに3枚ドローしながら2枚カードを墓地へ送る天使の施しか、確実に2枚ドローする強欲な壺になるでしょう。こちらは考え方やデッキタイプとの相性によって変わるので、自身のプレイングによって選択することをオススメします。

レジェンド魔法枠には、モンスター除去の激流葬と聖なるバリア－ミラーフォース－の2つになります。激流葬は召喚・特殊召喚に発動できるので、モンスターから発展するコンボを封じることができます。また自分のターンに発動することができるので高度な戦術を可能にします。高度な戦略を求めていない方には攻撃してきたモンスターをまとめて除去できる聖なるバリア－ミラーフォース－をオススメします。

エクスキューティーミラー戦対策

エクスキューティーデッキを使用するプレイヤーは増えてきており、公認大会では対戦相手もエクスキューティーデッキというケースが増えてきました。エクスキューティーは特殊召喚とレベル6を条件に発動する効果を利用します。特殊召喚を封じることができる業火の結界像や相手モンスターのレベルを下げることができる燃焼鬼ブンゼルを利用してみると良いでしょう。これだけでは対応が難しいので、各エクスキューティーのデッキタイプに分けて対策方法をご紹介します。

純構築エクスキューティー対策

純構築エクスキューティーとは、エクスキューティーのテーマのみで構築されたデッキタイプです。

対象方法は、攻撃力の高いエクスキューティー・リリウスや墓地回収できるエクスキューティー・フローアにエクスキューティー・キャッチ！を使用します。エクスキューティー・フローアに使用する場合は、相手の墓地にエクスキューティー・リリウスが眠っている時にしましょう。特に手札が少ない場合の相手は、エクスキューティー・リリウスを回収したい時なので迷わず使用してください。

またエクスキューティー・エマージェンシー！を使用すれば、相手のエクスキューティー・リリウスを破壊しながら、自分のエクスキューティー・リリウスやエクスキューティー・ラムを特殊召喚して勝利に近づけることができます。

魔法使い型エクスキューティー対策

魔法使い型エクスキューティーとは、フィーラン・ドワーフやアメイジング・ディーラーとダーク・リベレイションを活用するデッキタイプです。

対象方法は、ゴースト・サイクロンやエクスキューティー・ラムなどで、相手の魔法・罠ゾーンにあるセットカードを破壊しましょう。バック破壊が無い場合は、エクスキューティー・エマージェンシー！が発動できる状態で攻めると良いです。1枚目のダーク・リベレイションを墓地に送ることでシードラゴン・ナイトで処理できるようになります。竜魔戦でも同じ戦い方ができます。ダーク・リベレイションに注意することが重要です。

罠型エクスキューティー対策

魔法使い型エクスキューティーとは、エクスキューティー・エマージェンシー！などの罠カードを多く採用したデッキタイプです。

相手のエクスキューティー・エマージェンシー！を使わせないように意識して下さい。魔法使い型エクスキューティーの対策方法に近いですが、相手の魔法・罠ゾーンにあるセットカードを破壊しましょう。ダーク・リベレイションと違って、相手の墓地にエクスキューティー・ラムがない場合はエクスキューティー・エマージェンシー！は業火の結界像を展開しておくことで封じることができます。

その他のデッキ対策

人気デッキタイプの対策方法をご紹介します。エクスキューティーは単体での攻撃力は低いため、最上級モンスターへの対策などが求められます。対応するためのプレイング方法やオススメカードをご紹介します。

炎属性パラレルオーダー対策

炎属性パラレルオーダーとは、パラレルバース・ゲートや潜入開始を活用して火麺上忍ダイアップなどの炎属性最上級モンスターを高速展開するデッキです。

フレイム・ケルベロスがレベル6の攻撃力2100のためエクスキューティー・リリウス以外で対処が難しく、エクスキューティー・リュミエルの効果も通用しません。業火の結界像も通用しないため、採用枚数を減らすことができました。対策方法は、守備で守りながらエクスキューティー・リリウスの攻撃で破壊することです。

ギャラクシーパラレルオーダー対策

ギャラクシーパラレルオーダーとは、パラレルバース・ゲートや潜入開始を活用してギャラクティカ・オブリビオンなどのギャラクシー族最上級モンスターを高速展開するデッキです。

その中でもギャラクシー族モンスターに表示形式変更と貫通を付与するメテオ・チャージがとても強力です。対策方法は、エクスキューティー・エマージェンシー！でエクスキューティー・リュミエルを展開しながら効果でデッキに戻しましょう。バウンスすることを意識して下さい。持ち札の状況が良くない場合は、エクスキューティー・フローアでエクスキューティー・リュミエルを手札に戻し次のターンまで温存すると良いでしょう。

焔魔対策

焔魔とは、終焔魔神ディスペラシオンを軸としたマキシマム召喚デッキです。

終焔魔神ディスペラシオンは破壊耐性があるマキシマムモンスターのため、序盤から展開されると勝利することは難しいでしょう。対策するならレベルに応じて攻撃力ダウンすることができる陰陽封陣をオススメします。その他の対象方法は、特殊召喚しながら耐久を続けると相手はマキシマムモードによる破壊とドローを繰り返すためデッキ切れを狙うことができます。

結界罠型エクスキューティーデッキ

上記の考察を踏まえてエクスキューティーデッキを構築しました。オーバーラッシュパック環境ではエクスキューティーデッキはとても人気デッキタイプです。全体の使用割合は5割程度となりミラー戦になることが多いです。特殊召喚を行うデッキタイプが多いため業火の結界像や亜竜地獄を採用しています。

【ミラー戦特化】結界罠型エクスキューティーデッキ

上記の「結界罠型エクスキューティーデッキ」をよりミラー戦向けて再編集しました。ミラー戦では通常モンスターと変わりないエクスキューティー・レイアを減らし、相手の罠型に対応するべくゴースト・サイクロンやシードラゴン・ナイトを増やしました。

使用感ですが、遊戯王アプリで100回初手ドローして97回動けました。3回は初手の手札事故でモンスター出せませんでした。天の加護は、初手事故を無くすことや伏せておいてモンスターが重くなったときに活躍します。一枚のみ採用した理由はシードラの対策になります。望ましい展開方法は「業火の結界像+エクスキューティー+エクスキューティー+3枚セット（エクスキューティー・キャッチ！亜竜地獄）」または、「エクスキューティー+エクスキューティー+エクスキューティー+3枚セット（エクスキューティー・エマージェンシー！）」が良いです。エクスキューティー・レイアを1枚にしてミラー戦に使いやすいカードを多めに採用しています。

夢中罠型エクスキューティーデッキ

夢中型とは夢中のランビリスと夢中のパピヨンを種族変換を取り入れたエクスキューティーデッキになります。相手モンスターのコントロールを奪うことができるデッキタイプです。守備力は1200のため、汎用下級モンスター業火の結界像やシエスタトレーロで破壊される心配はありません。エクスキューティーは特殊召喚が可能なモンスターが多い特徴を持っています。表側守備表示で出してから夢中のパピヨンを使うことで1枚ドローを比較的容易に狙うことができます。夢中のパピヨンが手札になくてもサタニウスなどでドローできる可能性がある場合は、初動を表側守備表示で出しておくと良いでしょう。

この昆虫族コンボの強みは、相手のコントロールを永続的に奪うことができます。特にミラー戦が多くなるため、相手の場にいるエクスキューティー・リリウスのコントロールを奪うことで、ダメージを取りやすくなります。ミラー戦ではエクスキューティー・リリウスがフィールドにいると壁となり、ダメージを与えることが難しくなります。

一般的な対応方法はエクスキューティー・リリウスの相打ちを狙います。エクスキューティーの固定枠15枚で、エクスキューティー・リリウスを安全に対応する場合はこれしか方法がありません。自由枠で相手のエクスキューティー・リリウスに対応する方法として、シエスタトレーロエクスキューティー・ルーシー成銀ゴブリンエクスキューティー・エマージェンシー！などの様々な方法がありますが、その中でもコントロールを奪うというのは破壊するよりも強いです。

エクスキューティー・リリウスは、上級モンスターのため2枚分のアドバンテージがあると考えます。夢中のランビリスの効果でエクスキューティー・リリウスを切ることで自分は2枚分の損失と考え、ミラー戦でエクスキューティー・リリウスのコントロールを奪うことはとても重要な戦術です。一番厄介なエクスキューティー・リリウスに対して除去しつつ自身のフィールドにエクスキューティー・リリウスがいるは非常に強いです。仮にコントロールを奪ったのが1体のエクスキューティー・リリウスの場合、相手はフローアやスカウトができません。墓地の対応もできるので非常に強いプレイングになります。

エクスキューティーデッキは、自由枠も多く幅広い構築できるのでお気に入りのテーマデッキです。エクスキューティーデッキ構築のご参考程度になればと思います。他のデッキタイプもできましたらご紹介します。