強襲するアニマジカデッキ

デッキレシピサクラDUEL工房

遊戯王を15年以上！デュエマ復帰から4年。現在はラッシュデュエルを研究しYouTubeにて主にラッシュデュエルの情報や対戦動画をお送りしてます。

強襲するアニマジカデッキの使い方

このデッキは、下級のアニマジカ・ソーサラーやアニマジカ・ナイトで盤面を固めつつ、リチュアルのスーパー・ウォー・ライオンと各種アニマジカ上級で一気に主導権を握るコントロール寄りのビートダウンです。初手では獣族下級とリチュアル魔法、あるいは上級アニマジカにアクセスできるカードを優先して展開していきます。序盤から墓地・手札のリソースを整えることが大切です。

序盤はまず獣族下級で盤面を作ります。永続効果を持つアニマジカ・ソーサラーとアニマジカ・ナイトは、このデッキの土台となるカードです。ソーサラーは場の獣族全体の攻守を４００アップさせつつ貫通を付与し、光・獣族のレベルを２上げてくれるので、上級アニマジカのアドバンス召喚やリチュアル素材の調整に役立ちます。ナイトは獣族を相手の効果破壊から守り、同じくレベルを２上げるため、２体並ぶと獣族ラインがぐっと硬くなり、相手の除去を受けづらい盤面を作ることができます。

墓地を整えながら上級に繋ぐ役としては、アニマジカ・ガードナーとバルーン・バティーアが優秀です。ガードナーは手札１枚をコストにデッキトップ３枚を墓地へ送り、その中から光属性・獣族・レベル７～８・守備1500以上のモンスター――つまりアニマジカ・リーダーやアニマジカ・シューター、アニマジカ・ウィップを手札に加えることができます。バルーン・バティーアは特殊召喚していないターンにデッキトップ２枚を墓地へ送り、その中のレベル６以下モンスターをリクルートできるため、ソーサラーやナイト、さらにはリチュアル素材となる獣族を並べる起点として活躍します。

アニマジカ上級陣は盤面制圧を担当します。アニマジカ・シューターは光モンスター１体リリースでアドバンス召喚でき、召喚・特殊召喚時に相手モンスターの表示形式変更と、レベル以下のモンスター破壊までこなすアタッカーです。守備が高いアニマジカ・ウィップは墓地の獣族１体をデッキボトムに戻すことで、相手モンスターの攻撃力を2000ダウンさせられるため、上級クラスとも相打ち以上を狙いやすくなります。さらに、条件なしで展開できるアニマジカ・リーダーは、墓地のレベル４以下・守備900以下モンスター２体を一気に蘇生できるため、ソーサラーやナイト、バルーン・バティーアを再利用して盤面を一気に埋める動きが強力です。

リチュアル要素であるスーパー・ウォー・ライオンは、このデッキのフィニッシャーとして機能します。汎用リチュアルのライオンの儀式は手札も含めて素材にできるため、詰まった手札の獣族を処理しながらリチュアル召喚を狙える柔軟な一枚です。一方でライオンの強襲はフィールドの獣族のみを素材にする代わりに、リチュアル召喚したスーパー・ウォー・ライオンの攻撃力をターン終了時まで2000アップさせるため、実質4300打点のワンショット要員となります。ソーサラーの貫通付与と組み合わせれば、守備表示の大型モンスターもまとめてライフを削り切ることができます。

老獪なフィニッシュ手段として、百獣王 ベヒーモスも見逃せません。１体リリースでアドバンス召喚した場合は攻撃力2000になりますが、召喚ターンに墓地の獣族をリリース数だけ回収できるため、消費した下級獣族やスーパー・ウォー・ライオンのリチュアル素材を手札に戻す中継点として機能します。回収した獣族を素材にライオンの強襲へ繋げたり、次ターン以降のアニマジカ上級のリリース要員として温存したりと、リソースを切らさない立ち回りが可能です。

墓地と相手墓地をコントロールするパッケージとして、歌憐奏女オルドールと歌憐奏女デュオルドールのセットも採用されています。オルドールは召喚ターンに相手墓地のモンスター２体をデッキに戻し、さらに自身を墓地から守備表示で蘇生できるため、リソースを増やしながら相手の墓地利用を牽制できます。２体そろったオルドールはコンタクトフュージョンで歌憐奏女デュオルドールに変換でき、相手墓地のカードを最大４枚デッキ戻ししたうえで、自分墓地のレベル３・４モンスターを蘇生できるため、コントロールデッキ相手へのメタとして非常に強力です。

展開を支えるドローソースとしては、強欲な壺・七宝船・レジェンド・ストライクが挙げられます。七宝船はレベル７モンスターをコストにすれば２ドローできるため、手札でだぶついたアニマジカ・シューターやスーパー・ウォー・ライオンを墓地に送りつつ手札を補充する動きが強力です。レジェンド・ストライクは墓地のレベル４以下・攻撃1600以下モンスターを蘇生できるため、ソーサラーやナイト、バルーン・バティーア、オルドールなどを再展開して盤面を維持しやすくなります。

防御札としては、全体除去の激流葬、相手展開を裏側守備で止めるアニマジカ・マジェスティ、そして万能除去兼ドローのコスモス姫のご就寝とコスモス姫のお戯れが採用されています。ご就寝は手札１枚を捨てて相手の召喚モンスターを即座に破壊し、さらに２ドローが可能なため、テンポを失わずに相手のキーカードを潰せます。アニマジカ・マジェスティは自分の光・獣族のレベルを参照して相手モンスターを裏側守備にできるので、ソーサラーやナイトでレベルを上げておくと有効範囲が広がります。

最後に、LP差を埋めつつ手札を整えられるコズミック・サッカーも覚えておきたいカードです。自分LPが相手より少ないときに300回復＋１ドローができ、相手の盤面が膨れ上がっている状況ではさらに3000回復も狙えます。長期戦になりがちなコントロール寄りのデッキなので、LP管理とリソース管理を丁寧に行いながら、アニマジカの制圧力とスーパー・ウォー・ライオンの高打点リチュアルで、確実に勝ち筋を通していく立ち回りを意識するとよいでしょう。