ブログ｜考案｜ 2023.09.19 更新

2023年4月リミットレギュレーション対策

こんにちは。ジェノスです。2023年4月から新しいリミットレギュレーションが適用されます。今回の制限で影響を受ける主なデッキタイプはエクスキューティーデッキやポッターループデッキです。2023年4月からのリミットレギュレーションを適用したデッキタイプの考案や新カードの使い方について解説します。

デッキレシピジェノス

ラッシュデュエルにはまってた元OCG勢。 5枚ドローは快感！ポッターサンメロ、エクスキューティー使ってます。

2023年4月の制限で活躍するデッキタイプ

今回の規制によってエクスキューティーの弱体化とポッターループデッキは安定力の低下となりました。さらに業火の結界像が制限になることで特殊召喚を利用するフュージョン召喚やマキシマム召喚やドラゴン族デッキは相対的に有利な環境となりました。戦士族デッキは特に影響は受けていないと思います。ポッターループデッキとは、プログレス・ポッターと貪欲な壺を活用したループデッキです。要となるプログレス・ポッターは2枚でもポッターループは可能です。手札に1枚と1枚に墓地ずつ、またはデッキに1枚いると十分起動できるので大きな影響は受けません。

その他には火雷神サンダーボールドとCAN－Melo：Dを活用したサンメロデッキです。傲慢な壺とマレヴォレント・セラーとの相性が良く墓地肥やしと後半の活動性能を向上することができます。現在の環境に合わせた墓地対策カードの減少と業火の結界像が制限になったことで全盛期よりも安定力が上がりました。

デッキ破壊タイプについては、マレヴォレント・セラーを組み込ませることで手札抹殺などを何度も利用することができます。公認大会では対戦相手の約7割ほどがデッキ破壊を行うデッキタイプの時もありました。ポッターループデッキの減少によって相対的に強化されることが予想されます。マレヴォレント・セラーを活用することで自身のリソースを回復し、相手のデッキ破壊を継続することができます。

マレヴォレント・セラーと傲慢な壺は、魔法使い族とドラゴン族の組み合わせた竜魔デッキにも相性が良いです。マレヴォレント・セラーは魔法使い族のためダーク・リベレイションで戻したり、セブンスロード・エンチャンターでマレヴォレント・セラーを再召喚することができます。

対応に難しいF・G・Dやその他のデッキタイプにもマレヴォレント・セラーを採用した竜魔デッキを利用すれば対処可能です。

エクスキューティーはエクスキューティー・エマージェンシー！を利用することでダーク・リベレイションやエクスキューティー・ラムとシードラゴン・ナイトなどで対応することができますが、2023年4月からのリミットレギュレーションによってエクスキューティーデッキの減少が予想されます。

リミットレギュレーションの変更により、人気のデッキタイプや新規カードの採用で環境の変化は常に起きるものなので、既存の環境を維持したいプレイヤーも多いかと思います。勝率をあげるのであれば新規カードの採用にもチャレンジしてみると良いでしょう。

2023年4月からのエクスキューティーデッキ

エクスキューティーデッキの人気な理由は、エクスキューティー・スクランブル！などを活用した墓地や手札からの展開力や、エクスキューティー・リリウスなどの強力なモンスターの数々です。これらの強力カードは2023年4月のリミットレギュレーションによって制限を受けましたが、傲慢な壺を利用する事で十分なデッキ構築をすることができます。

ミラー戦においてエクスキューティー・スクランブル！とエクスキューティー・ラムによる魔法・罠カード破壊やエクスキューティー・リリウスの危険性を気にしなくてよくなるので、全体的に勝率をあげることができました。

ヴァツトラムエクスキューティーデッキ
2023年4月リミットレギュレーション対応

エクスキューティーデッキを利用する前はサンメロデッキを使用していました。序盤は墓地肥やしに専念してプログレス・ポッターを発動できる状況を作り、火雷神サンダーボールドやセンサー・ダックビルを戻します。中盤以降からのサンメロループで、墓地を調整しながら勝利を狙います。

サンメロデッキで得た経験をエクスキューティーデッキに反映させました。具体的にはマレヴォレント・セラーとギャラクティカ・ジャメイヴュを活用した墓地からのカードを再利用です。

このデッキの要となるエクスキューティー・フラーメや邪影ダーク・ルーカーは、盤面を整えてから利用したいモンスターなので採用枚数を減らしています。エクスキューティー・スクランブル！は傲慢な壺からの連打ができないのとシードラゴン・ナイトの対策として1枚のみに採用しています。今までの構築タイプとは異なっているため、エクスキューティーの枚数が減ることからエクスキューティー・スカウト！の採用も見直しました。ドローソースを拡張して様々なデッキタイプに対して立ち回れるスマートなデッキになりました。

罠カードの使い方

今までのレジェンドモンスターは、罠カードをバトルフェイズで封じることができるミラージュ・ドラゴンを採用していましたが、「レジェンド覚醒パック」に収録されている虚無魔人を採用したプレイヤーも多いかと思います。今回のリミットレギュレーションでエクスキューティーへの対策枚数を減ると予想しています。エクスキューティー以外の上位環境は罠カードをあまり採用しないため、ミラージュ・ドラゴンなどの罠カード対策モンスターの採用率は減ると思います。そこで新環境のデッキタイプには罠カードの採用にチャレンジしてみると良いでしょう。

マレヴォレント・セラーは魔法使い族のため、ダーク・リベレイションが活躍します。またF・G・Dも増えることを予想して亜竜地獄を採用しています。ただし戦士族デッキを考慮すると破壊耐性があるのでダーク・リベレイションは1枚のみ採用しています。

《マレヴォレント・セラー》の活用方法

マレヴォレント・セラーは相手のモンスターを破壊しながら、虚無魔人やブラック・ホールを墓地から手札に戻せるモンスター効果はとても強力です。本デッキには採用していませんが、セブンスロード・エンチャンターを利用することでマレヴォレント・セラーを戻して再度効果を使ったり、ミラー戦の場合にはエクスキューティー・フローアを戻してダメージを狙うことができます。つまりマレヴォレント・セラーはエクスキューティーとの相性も良く、レジェンドカードを回収しながらダーク・リベレイションのコストにもなるので様々な役割をこなしてくれます。

マレヴォレント・セラーの発動条件を整えるためには邪神の大災害を素早く墓地へ送る必要があります。その為には墓地肥やしを積極的に行いましょう。

墓地肥やしにはエクスキューティー・フローアとエクスキューティー・プラウティにセブンスロード・エンチャンターを組み合わせると良いです。主な手順は以下の通りです。

1）エクスキューティー・プラウティを特殊召喚：デッキ一番上を墓地へLP500回復
2）エクスキューティー・プラウティをリリースしてエクスキューティー・フローアをアドバンス召喚
3）エクスキューティー・フローアで墓地のエクスキューティー・プラウティを回収
4）セブンスロード・エンチャンターを通常召喚
5）セブンスロード・エンチャンターでエクスキューティー・フローアを手札に戻す
6）エクスキューティー・プラウティを特殊召喚：デッキ一番上を墓地へLP500回復
7）エクスキューティー・プラウティをリリースしてエクスキューティー・フローアをアドバンス召喚
8）エクスキューティー・フローアで墓地のエクスキューティー・プラウティを回収
9）セブンスロード・エンチャンターをリリースしてエクスキューティー・プラウティをアドバンス召喚：デッキ一番上を墓地へLP500回復

エクスキューティー・プラウティとエクスキューティー・フローアと交互に利用してセブンスロード・エンチャンターを組み合わせれば、墓地肥やしを行いながらLP1500回復することができます。他のカードを併用すればより効率よく機能してくれます。

先攻制圧の《虚無魔人》

アメイジング・ディーラーと傲慢な壺で積極的にドローすることで先攻で虚無魔人の展開確率を上げています。今の環境では先攻の虚無魔人はとても強いので、その可能性を少しでも上げるためにアメイジング・ディーラーと傲慢な壺は3枚採用しています。

それに加えてエクスキューティー・ブレイク！があるとさらに良いですが、発動に制限があるため採用していません。エクスキューティー・ブレイク！は攻撃無効と魔法・罠ゾーンの破壊効果がついているので強力ではありますが、エクスキューティーの展開が必須となるため保留にしています。

《アメイジング・ディーラー》と《傲慢な壺》コンボで大量ドロー

お手軽大量ドローコンボです。はじめに傲慢な壺で手札を6枚にしてからアメイジング・ディーラーを出すことで5枚のうち強い2枚を残して3枚ドローすることができます。通常は1枚残してアメイジング・ディーラーのモンスター効果を発動することができます。本当はこのカードは墓地へ送りたくない場面もあります。それを解消できるのがアメイジング・ディーラーと傲慢な壺のコンボです。

後手で傲慢な壺3枚とエクスキューティー・スクランブル！エクスキューティー・リリウスという手札の場合、傲慢な壺を3枚伏せは次ターン以降に動けなくなる危険があります。傲慢な壺が手札にある時はすぐに発動するため、エクスキューティー・スクランブル！とエクスキューティー・リリウスを墓地へ送りドローをしたらバッファード・スライム邪神の大災害ということがあります。バッファード・スライムで次のターン上級3体を凌いで勝利することはできますが、傲慢な壺によって手詰まりになる事があります。

元々はエクスキューティー・スカウト！を愛用していましたが、初ターンに打てないので後半から活躍できるカードでした。手札が5枚の場合ドローフェイズで1枚多くドローできる魅力はありましたが、初ターンから打てる傲慢な壺の方が使い勝手が良いです。遊戯王OCGをプレイしていた頃は《強欲で貪欲な壺》というカードを使用していました。多少のデメリットを受けながらも手札補充できるカードは積極的に活用しています。ギャラクティカ・ジャメイヴュからの傲慢な壺の場合3枚ドローはとても強力です。他のドロー効果を持つカードと組み合わせることで、より効率的に手札を補充する事ができるようになります。

《シードラゴン・ナイト》でリソース回復

墓地肥やしをする場合はリソース回復手段は必要になります。シードラゴン・ナイトはモンスター効果を発動する際に、墓地からモンスターをデッキに戻す必要があるため、シードラゴン・ナイトを活用することで使用したモンスターを再利用する事ができます。墓地をコントロールできるようになるため、必要なカードのドローする確率をあげることができます。その他にはデッキ破壊タイプの対策としても利用する事ができます。

リソース回復にはプログレス・ポッターという選択肢もあったのですが、傲慢な壺のデメリットを考慮してシードラゴン・ナイトの採用を優先することにしました。プログレス・ポッターと貪欲な壺の場合、マレヴォレント・セラーで貪欲な壺の回収はあまり利点がないという理由もあります。

《邪影ダーク・ルーカー》の活用方法

邪影ダーク・ルーカーは、モンスターカードではギャラクティカ・ジャメイヴュとエクスキューティー・リュミエル、罠カードでは亜竜地獄と相性の良い効果モンスターカードです。魔法・罠カードの破壊が邪神の大災害では不足しているので邪影ダーク・ルーカーで補います。エクスキューティー・ラムはエクスキューティー・スクランブル！を1枚のみでは連携が難しいため、邪影ダーク・ルーカーを優先しました。

邪影ダーク・ルーカーは守備力が高いので、守りを固めながらエクスキューティー・フラーメなどの攻撃力の高いモンスターで戦闘ダメージを狙います。邪影ダーク・ルーカーで魔法・罠カードを破壊しながら2枚目からはシードラゴン・ナイトで破壊するコンビネーションも狙えます。エクスキューティー・アップ！を採用する事で邪影ダーク・ルーカーの機動力アップを狙いますが、傲慢な壺の制約上の理由で魔法カードの連続発動が難しいため邪影ダーク・ルーカーは1枚のみデッキに採用しました。

《業火の結界像》の制限を利用する

業火の結界像は制限カードを逆手にした利用方法があります。業火の結界像が制限されるということは、炎属性以外の特殊召喚できるデッキタイプを利用するプレイヤーが増えるため、業火の結界像は予想外の動きを魅せてくれます。業火の結界像はエクスキューティー登場時期から使用していましたが、エクスキューティー・フラーメの登場と共に使用する機会は減りました。しかし、これからは業火の結界像の対策が減ると考えて1枚のみ採用してあります。

ギャラクシーカップのエクスキューティー

使い慣れたデッキに不安を感じた時にデッキタイプの変更を考える事があります。その中の選択として人気のデッキタイプであるエクスキューティーデッキを選ぶ方もいるでしょう。しかし、エクスキューティー・リリウスやエクスキューティー・スクランブル！の制限によってエクスキューティーを軸としたデッキ構築は難しくなりました。そこでギャラクシーカップを想定したエクスキューティーデッキに触れてみたいと思います。

はじめにエクスキューティーのおすすめモンスターはエクスキューティー・フローアとエクスキューティー・リュミエルで、その次にエクスキューティー・プラウティとエクスキューティー・フラーメになります。

エクスキューティー・リュミエルはミラー戦ではあまり活躍できる機会がありませんでしたが、制限によってエクスキューティーデッキが減少すると予想します。つまりミラー戦は少なくなるため、最上級モンスターを使うデッキタイプが増えることになります。レベル7と8に対応できるエクスキューティー・リュミエルの活躍の幅が広がります。

ギャラクシーカップではエクストラデュエルになるとライフポイントが多い方の勝利となります。エクスキューティー・プラウティとエクスキューティー・フローアでただ回復するだけで3セット目を勝利する事ができます。エクストラデュエルで有利に働くエクスキューティー・プラウティは制限に入っても良いと思えるほど強力なモンスターカードです。その他にもエクスキューティー・プラウティは墓地も肥やしや表側守備表示など様々なシーンで活躍します。

その他には「VSパックマキシマム・フォース」などの新弾にも優秀なカードも多く登場します。このデッキは新弾と共にデッキは変化していくので、環境次第でエクスキューティー・リュミエルなどの採用枚数も変わるでしょう。

特に勝ちだけを狙うならループデッキを利用するの良いです。なぜなら1戦目の先攻でループに入れば、制限時間近くまでループコンボを継続させてエキストラターンに突入の時に、相手のライフポイントを減らせばそのまま勝利を狙う事ができます。先に1勝取られた場合でも2戦目でループを完成させてエキストラターンに入れば、そのまま勝利を狙えるでしょう。

プログレス・ポッターは規制対象となりましたが無限ループの構築は可能です。遊戯王OCGでもマッチ戦に勝利するという効果を持つ《ヴィクトリー・ドラゴン》が継続的に禁止なので、マッチキルを可能にするコンボを意識するとギャラクシーカップの上位を狙う事ができます。

ループデッキは罰則対象になるのか

ギャラクシーカップでは「故意ではなく、不必要に長い時間をかけたプレイ」は罰則の対象となりますが、コンボ成立に時間のかかるループデッキは罰則の対象になるのかわかりません。長い時間をかけたプレイングは、時間やターンに関するルール整備による変更も十分あるかと考えています。

上記の通り無限ループのようなデッキタイプは、自分のターンのみで完結するため勝敗に偏りが生まれます。最終的な対策としてはルールを変更するしかなく、後攻のターンが終了時点でのLP差で勝敗の決定や制限時間の変更を行うべきだと考えています。「最強バトルロイヤル」や囲碁・将棋ようにお互い同じプレイ時間を与えるか1ターン3分みたいに設けることを望んでいます。

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