【伯徳VOICE.05】ルール裁定と不正行為の対策方法

【伯徳VOICE.05】ルール裁定と不正行為の対策方法
策姫-伯徳-
ラッシュデュエルライター策姫-伯徳-

ラッシュデュエルの初代龍魔王という厳つい称号をゲットしました!mtgは、スタンとパイオニアがメインです。そろそろmtgやりたい。まじめな時は、政治・経済のことも。おきなわ部を全力で応援中

いつも読んでいただきありがとうございます。伯徳です。2021年8月27日より全国的にラッシュデュエル関連のイベントが緊急事態宣言により休止状態になってしまいました。休止の解除は何時ごろになるのかわかりませんが、昨今の情勢をみるともしかしたら、長引きそうで少し悲しい気持ちになってしまいます。

2021年8月21日に「最強バトルデッキ」が発売しました。それによりプレイ人口が増えて勢いづいてきているラッシュデュエルですが、大会に参加してみたい気持ちが高まってくるかと思います。一方で難しいと感じてしまう人も多いのが現状ではないかと思います。2021年8月28日にDiscord上で開催された非公認対戦イベント第五回マキシマムブラザーズ杯についてもTwitter上でそのような意見をみかけました。

今回は、「ラッシュデュエル トーナメントバトル」や非公認オンラインで開催している対戦イベントに参加する際に、気をつける点についてお話しさせて頂きます。事前に知っておくことでトラブルを避けることができるようになります。

ゲームに慣れるために公認フリーバトルやオンライン対戦に参加してみよう

公認フリーバトル デュエリスト交流会

まず最初に対戦を経験してみたいという場合は、ラッシュデュエルの場合は公認対戦イベント「フリーバトル」や、Discordなどで開催している非公認の交流会に参加してみることがオススメです。
オンライン上で行われている非公認の対戦イベントなどでは、ランキングやトーナメント形式を採用しているものが多くあり、優勝を目指すという目的を持ちながら参加する競技向け対戦が多いです。競技向け思考ながらもプレイミスなどに関しては基本的に寛容な姿勢で対応されます。そういったものに参加してフリープレイ以外での対戦を、経験してみると良いでしょう。

トーナメントバトル

対戦に慣れてきたら、「ラッシュデュエル トーナメントバトル」などの景品が出る大会に参加して、上位に臨むこと機会が増えてくると思います。今までのプレイミスに寛容な「フリーバトル」や「デュエリスト交流会」とは違って、競技向け対戦イベントになると、公式ルールや大会の方針にしたがってプレイするという意識が必要になります。

快適にプレイするために必要なこと

  • ルールや方針を守る
  • 対戦相手と周りの人を尊重する
  • 何かあればスタッフに聞く

快適にプレイするために必要なことは「ルールを守る」ことです。自分のみが快適にプレイできていても、対戦相手や周りの人に不快を与えてしまっては意味がありません。
参加する前には必ず「公式サイト」などで、ルールや方針を確認して参加するようにしましょう。対戦するときは「挨拶と発声」はしっかりとすることが大事です。不利な状態や負けたことを理由に悔しい気持ちになってしまい、うまくコミュニケーションが取れなくなることもあります。その時は深呼吸などをして心を落ち着かせましょう。

もし、ルールが分からなくなったり対戦相手が不審な行動などがあった場合は、対戦イベントを管理しているスタッフを呼びましょう。どんな些細なことでもスタッフに状況を判定してもらい、指示に従って行動する事が大事です。

スタッフに裁定してもらう些細な例

  • デッキの一番上をめくってしまった
  • ルール通り進行していなかった
  • 対戦相手に動きがない

どんな些細なことでも、まずは「スタッフを呼ぶ」これが大会での鉄則であり、トラブルを避けるために重要な事です。対戦相手との口論になってしまうとタイムロスに繋がってしまい、最悪はゲーム中断になってしまうこともあります。注意や巻き戻しの処理が発生する場合は、必ずスタッフを呼び裁定してもらいましょう。スタッフは味方なので常に公平にゲームを進行を進めてくれます。

スタッフはあなたや対戦相手を、有利にしたり不利にしたり逆に相手を敗北させるためにいるのではありません。
まれにスタッフがルールを間違えてしまい間違った判定をしてしまう事もありますが、そういった場合はスタッフに交渉する事が大事です。「困ったらスタッフにジャッジしてもらう」「ジャッジは敵じゃない」ということを覚えましょう。

納得がいかない場合は、店舗名・対戦イベント大会・状況を細かく記録して「遊戯王カードゲーム事務局」へ相談してみましょう。

遊戯王OCGの大会の方では、ジャッジの裁定が厳しくなってきました。その中でも時間に関して厳しくなったという印象が強いです。意図的な遅延行為もテクニックという捉え方もされていた時期がありましたが、現在では通用しません。2017年の遊戯王の世界大会にて日本人選手が警告を受けゲームロスに繋がったという例もあります。これには海外のジャッジの基準がマジック・ザ・ギャザリングであるというところが大きく影響しています。

快適にプレイするための鉄則

  • 無色の物は避け傷のないスリーブを使う
  • シャッフルはしっかりする
  • 遅延行為や遅いプレイはしない

使用するデッキに装着するスリーブは、無色の物は避けしっかりと装着しましょう、傷がある場合は印をつけているとして不正行為になる恐れがありますので、新しいスリーブに入れ替えましょう。インナースリーブやオーバースリーブを使う人は、それらもすべて同じもので統一しましょう。厚さの違いでこちらも察知することが可能となってしまいます。また、ノンスリーブや透明スリーブなどは、初期傷などで判別が可能なため基本的にはプレイできません。買った商品をその場で開封してプレイする「7パックチャレンジバトル」などのルールの場合は、スリーブを使わない事もあります。

シャッフルは、対戦相手に見えるように行います。なぜそうするのかというとシャッフルするするように見せかけて、デッキをコントロールして意図的に良い手札にして、勝利する不正行為があるからです。シャッフルする前に、モンスターカード、魔法・罠カードなどの種類別に分けてシャッフルするなどの行為は、積込みという不正行為になります。発覚した場合はすぐに失格になるので気を付けましょう。

シャッフルには、様々な方法があります。一般的なシャッフル方法「ヒンドゥーシャッフル」や横入れでシャッフルする「ファローシャッフル」など二種類の方法を使うと良いです。シャッフルとしての効果は薄い為、山札を数枚に分けてシャッフルする「ディールシャッフル」は、一つのシャッフル方法ではなくデッキ枚数を数える方法なので、不正行為を疑われる心配も回避できます。デッキの方を見ずに顔をそらしながらシャッフルするとお安心です。しかし、「積込み」と「ディールシャッフル」を組み合わせて、巧みな方法で不正行為する悪質なプレイヤーもいます。シャッフル方法については、対戦相手と確認をしたり大会の方針に従って行うようにしましょう。

意図的に遅延行為や遅いプレイはしてはいけない

遅延行為や遅いプレイですが、一つのテクニックとして通った時代の遊戯王OCGプレイヤーに多く見られる傾向にあります。現在では遅いプレイや遅延行為は、基本的に不正行為の対象になってしまう事があります。これは、先ほど挙げさせていただいた他のTCGの世界大会などのゲームロスやタイムロスに繋がっています。しかしこれは、故意かどうかは関係あまり関係はなく、スタッフが遅いと判断した時に裁定が下るものとなっています。

スタッフの判定が入る前に、対戦相手から「プレイが遅いので早くプレイしていただいてもよろしいでしょうか」というお願いが入る事があるでしょう。ショップによって「相手のプレイを急がせる行為は禁止」とある場合がありますが、あくまで、恫喝や威嚇行為が禁止されているだけであり、遅延行為を推奨する物ではありません。相手のプレイが遅いと感じた場合は、相手にプレイスピードを適正化にしてもらえるようお願いし、それでも改善されない場合は、速やかにスタッフを呼ぶことをオススメします。もし、逆にあなたが遅いと言われた場合は、真摯に受け止めプレイ速度の適正化に努めましょう。ジャッジが来た際に言い訳として取られるような発言をすると故意の遅延行為とみなされそのまま敗北になる恐れがあります。

延滞による不正行為の例

  • 自分のライフが少ないから時間切れを狙い勝利する
  • 墓地からデッキに戻す際に長時間選ぶ

例としては、サイキック族を使用して意図的に自分のライフを減らして「コンボが成立しなかった場合、自分のライフが少ないので時間切れで負けになるから問題ない」などの発言です。悪気がなくても意図的に遅いプレイを行っているのは事実なので、改善する気がないと判断されてしまいます。絶対にやめましょう。

遅いプレイになりがちのデッキうまく扱うためのテクニック

  • マイデッキの強みと弱点を理解する
  • 1人回しなどでシミュレーションする
  • 対戦の時に相手フィールドと墓地も観察する

遅いプレイや遅延プレイを回避するためにはどうしたらいいかと考えてしまうでしょう。それを解消するためには、自分のデッキをしっかりと理解するということです。限られた時間の中で最適解を導き出すことが重要なのですが、それはいつ考えるのかというと基本的に相手のターンで考えることになります。
相手のターンに相手のフィールドや墓地にあるカード、セットカードを観察してデッキに残っている枚数などを推測してみましょう。次のターンに返すためには何が必要なカードといった一連のプロセスをシミュレーションして次のターンを想像します。

あとは、引いてきたカードが予想と合わせながらカードを適切にプレイしていくだけです。プレイが遅くなってしまう方は、このプロセスがうまくいっていない場合があります。相手のターンに次の動きを考えるためには、自分のデッキをしっかりと理解し、どのカードが来たらどのカードで対応するのかなどしっかりとデッキ構築段階で考えておく必要があります。また、遅いプレイに繋がりやすいカードついて解説します。

遅いプレイなりがちカードについて

彩光のプリマギターナ 時光のエスパレイド

もっとも遅延プレイになりやすいのは「サイキック族」です。「サイキック族」の上手に使う近道はコンボの確認を入念に確認する事です。サイキック族デッキの特徴は、自分と相手のライフポイントに影響して強力になります。何点の時の何割の確率でここからコンボに繋げれば、対戦相手のLPを0までもっていくことができるといった、ライフポイントとフィールド・墓地を把握しながら最善の行動を常にとることが求められます。

ロマンスピック シエスタトレーロ

《ロマンスピック》のモンスター効果を発動してから、何を対象にするのか考えてしまう状態になってしまった場合、遅いプレイになってしまう事があります。《ロマンスピック》は、1ターンに複数回モンスター効果を発動して自分フィールドの構築を行うカードです。自分がゲームを決めることができるのか、まだ決めることができないのかわからない状態でモンスター効果使ってしまうと、手を止め悩むという行動をとってしまいます。結果的に延滞行為に繋がってしまい、注意されてしまうことになります。
自分の墓地を対象にする《ロマンスピック》《シエスタトレーロ》は、発動前から対象のカードを決めておくとゲームをスムーズに進める事ができます。

ささやきの妖精 陰陽士サカカゼ

《ささやきの妖精》《陰陽士サカカゼ》などの墓地対策モンスターカードは、相手の墓地から戻すカードを選ぶ必要があるため、発動前に対象のカードをあらかじめ決めておくとゲームをスムーズに進める事ができます。相手の墓地の見落としなどがないかを再度チェックすると良いでしょう。

ラッシュデュエルの対戦は、「1回勝負で1本先取した方の勝ち20分勝負」や「3回勝負で2本先取した方の勝ち40〜50分勝負」の形式が多いです。対戦時間20分の場合、お互いの持ち時間は10分しかありません。ラッシュデュエルはゲームスピードが早いために1プレイが短時間で終わるカードゲームです。試合の持ち時間は、対戦相手の時間も含まれているという事をしっかりと意識すると、良い試合へ近づけます。主義主張等のさまざまな価値観や考え方はありますが、気持ちの良いプレイをするためには、プレイ練習をしっかりとしておくと良いでしょう。

巻き戻しやプレイミスについて

プレイミスした時に、自然と前の状態に巻き戻したい場合があります。その時に勝手に巻き戻してしまう行為は一般的にマナー違反となります。「フリーバトル」や「デュエリスト交流会」の場合は対戦相手に承諾を頂いて巻き戻しは特に問題はありませんが、「ラッシュデュエル トーナメントバトル」対戦などの競技向けの場合は、スタッフによるジャッジのみで巻き戻しが可能になります。

例をあげると、裏守備表示でセット予定だったモンスターカードを攻撃表示でセットしてしまい、モンスター効果の対象を取って適切にプレイしたが、途中でプレイミスに気付いて対象を変更したい場合があります。対象を変えたいなどはよく起こるプレイミスですが、両プレイヤーともに巻き戻しを良いものとします。ゲームを巻き戻した後に、プレイ再開して対戦相手が勝利しました。

フリーバトル」や「デュエリスト交流会」などの大会では、特に問題はありませんが、今回は競技向け「ラッシュデュエル トーナメントバトル」だったために、周りの人が異変に気付きスタッフを呼びました。この際の裁定はどの様になるでしょうか。ゲームをスタッフによる指示なく巻き戻した時点で両者ゲームロスになる可能性があります。理由としては、プレイミスに気づき巻き戻しを宣言し、あなたが負けることを理解したうえで巻き戻しを選択することは、何ら悪いことはありませんが、プレイヤー間で勝敗を左右する取引を行ったといった解釈にもなるのです。つまりそれは、違反行為となり両者失格になる可能性があります。

相手のプレイミスに気付いたあなたが、相手に指摘してあげて対戦相手の勝利を促した場合も、相手を有利にしてしまうため、違反を行ったあなたに失格が言い渡される可能性があります。

相手のプレイミスで勝つのは好きではない気持ちはわかりますが、己のポリシーのためにルールを破って良い訳ではありません。相手のプレイミスを発見した場合や相手から申請があった場合、その場では対処をせずに対戦後に言うのが良いでしょう。

巻き戻したい場合は、スタッフを呼びジャッジを頂きましょう。巻き戻しを行うということで詳しい事情を説明する事が大事です。ちょっとした行動で、ルール違反やゲームの方針に逆らってしまいゲームに悪影響が出てしまいます。ただし、100%戻せるわけではありません。最終的にはスタッフによるジャッジで決まります。相手のプレイミスを正すことは悪いことではありませんが、裏を返すとあなたがわざと負けたいと宣言しているということ同意義といった価値観も存在します。

ゲーム中のトラブルと対処法

実際に経験したことのあるトラブルと対処法などを何点かご紹介します。

【例】対戦相手が種類を分けての積込みをしてきた
【対策方法】相手のデッキをしっかりシャッフルしてもらうようにお願いをしましょう。必要であればゲームを止めてスタッフを呼びます。

【例】対戦相手が手札をすり替えをした
【対策方法】気づいた時点で注意を行いましょう。必要であればゲームを止めてスタッフを呼びます。問題を起こさないためには、お互いに画面外にカードを移動させずに手札を必ず映した状態を意識します。1〜2分の長考後勝ちが確定している動きに注意しましょう。主にDiscordなどのオンライン対戦で多い不正行為です。

【例】対戦相手が裏のカードの場所を入れ替える
【対策方法】気づいた時点で注意を行いましょう。必要であればすぐにスタッフを呼びます。動かしていたことにゲームが進むほど、気づいた時の対処が難しくなります。諦めましょう。

【例】対戦相手が間違って置けないカードをセットする
【対策方法】魔法・罠ゾーンにモンスターカードセットや、リリース無しで上級モンスターカードをセットなどのプレイミスになります。大会で行った場合は、基本的にゲームロスになる事が多いです。置いた時点で気づいた場合は、スタッフを読んで巻き戻しは問題なくしてもらうことができます。しかしプレイが進んでいた場合は残念ながら諦めましょう。私も間違って魔法・罠ゾーンに《ささやきの妖精》を伏せてしまった事があります。

【例】対戦相手が伏せているカードと手札を入れ替える
【対策方法】セットの置き間違った場合にあせって起きてしまう事が多いです。入れ替えが発覚した時は、スタッフを呼んで対処してもらいましょう。

今まで見てきた中で、もっとも印象を与えた不正行為はデッキの半分(下級モンスター)をシャッフルして残りのカードは、すべて手元に隠し持つというものでした。どんなに勝ちたくても不正行為をしては意味がありません。
しっかりと対戦相手とデッキに向き合い真摯に対戦することが、もっとも楽しくプレイする方法です。

策姫-伯徳-
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伯徳のデッキレシピはコチラ

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