【伯徳VOICE.02】竜魔デッキの歴史とマキシマム召喚の誕生。

【伯徳VOICE.02】竜魔デッキの歴史とマキシマム召喚の誕生。
策姫-伯徳-
ラッシュデュエルライター策姫-伯徳-

ラッシュデュエルの初代龍魔王という厳つい称号をゲットしました!mtgは、スタンとパイオニアがメインです。そろそろmtgやりたい。まじめな時は、政治・経済のことも。おきなわ部を全力で応援中

こんにちは、伯徳です。前回の「伯徳VOICE.01」続いて、ラッシュデュエルの今までを振り返ってみたいと思います。

デッキ改造パック第2弾「驚愕のライトニングアタック!!」発売

デッキ改造パック 驚愕のライトニングアタック!!

デッキ改造パック第2弾「驚愕のライトニングアタック!!」の環境で最も使われたデッキは、やはり「竜魔デッキ」でした。
デッキ改造パック第1弾「超速のラッシュロード!!」で、「竜魔デッキ」の基礎が仕上がっていましたが、《セブンスロード・メイジ》の登場によって「竜魔デッキ」の進化がさらに加速します。

セブンスロード・メイジ イカズチのサンダー

《セブンスロード・メイジ》《イカズチのサンダー》と併用して、モンスター弱体化効果を複数枚を採用。《連撃竜ドラギアス》《青眼の白龍》に対処できるようになりました。

ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル採用した「ヘヴィ竜魔デッキ」の誕生

最終的にオーソドックスな「竜魔デッキ」と《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》を「竜魔デッキ」の中に入れた「ヘヴィ竜魔デッキ」が誕生して双璧を成しました。「ヘヴィ竜魔デッキ」は、環境初期の段階では猛威を振るっていました。しかし、《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》を採用した際のデッキの安定性の低下が、非公認サーバーで開催されていたリーグ戦を戦い続けてわかるようになりました。

ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル

デッキの安定性が下がる理由は、当時はレベル調整が可能な《宮殿のガーゴイル》といった《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》のモンスター効果を手助けできるカードが無かったために、上級モンスターを多く採用する必要が発生したためです。

デッキ改造パック第2弾「驚愕のライトニングアタック!!」環境の頃には、Lv7〜8の最上級モンスターカード7~8枚・Lv5〜6のモンスターカード0~1枚・魔法・罠カード10枚・残りLv4以下モンスターカードというミッドレンジ(中速)デッキが、安定して勝利できることがわかっていました。上級モンスターを複数採用する代わりに安定性を下げて爆発力を上げるのか、従来の通りに安定性を取るのか。二つの「竜魔デッキ」は、プレイヤーの好みに分かれて使用されました。

ルーカーループが誕生

ドラゴンズ・セットアッパー ドラゴンズ・アップセッター 邪影ダーク・ルーカー

ミッドレンジ(中速)デッキの構成では、デッキ改造パック第2弾「驚愕のライトニングアタック!!」環境の、初期にひっそりと誕生したデッキが存在します。自分も環境の初期に最初に使ったデッキでした。それは「ルーカー竜魔デッキ」です。デッキ改造パック第2弾「驚愕のライトニングアタック!!」環境の初期からすでに《ドラゴンズ・セットアッパー》《ドラゴンズ・アップセッター》《邪影ダーク・ルーカー》を使った通称「ルーカーループ」は開発されていました。「ルーカーループ」が結果を残すのは、まだ先のお話です。
今すぐ《邪影ダーク・ルーカー》について知りたい方は、こちらをご覧ください。

邪影ダーク・ルーカーがデッキに採用される理由を詳しく解説

【ヘヴィ竜魔デッキ全盛期】キャラクターパック第1弾「-ガクト・ロア・ロミン-」発売

キャラクターパック -ガクト・ロア・ロミン-

2020年9月19日(土)にキャラクターパック第1弾「-ガクト・ロア・ロミン-」は発売となりました。『戦士族』『サイキック族』『悪魔族』のカードプールが増えて、それらのデッキタイプが種族単で組むことができるようになりました。この頃は、多くのプレイヤーが次なる環境への変化を求めていました。デッキ改造パック第2弾「驚愕のライトニングアタック!!」環境においては「竜魔デッキ」に変化をもたらすことができたカード、《セブンスロード・メイジ》《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》でした。

カジュアルなプレイ環境としては新しい種族の拡張によって十分に満足できていました。しかし、上位環境にある「竜魔デッキ」に採用できるカードは《宮殿のガーゴイル》のみで、ガチ勢と呼ばれる競技プレイヤーには、今ひとつ物足りませんでした。

宮殿のガーゴイル

《宮殿のガーゴイル》を得たことにより「ヘヴィ竜魔デッキ」は、一気に環境トップへと躍進していきました。このころの環境は《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》に対処するために《魔将ヤメルーラ》を採用。それと同時に「ヘヴィ竜魔デッキ」にも同じく《魔将ヤメルーラ》を採用といった、混迷の時期が続きました。

【ヘヴィ竜魔デッキが減少】デッキ改造パック第3弾「幻撃のミラージュインパクト!!」発売

デッキ改造パック 幻撃のミラージュインパクト!!

2020年11月14日(土)に、デッキ改造パック第3弾「幻撃のミラージュインパクト!!」発売しました。《クリア・アイス・ドラゴン》の登場により、環境トップが固定されて完璧かと思われた「ヘヴィ竜魔デッキ」にも終焉が訪れました。

クリア・アイス・ドラゴン

《クリア・アイス・ドラゴン》は、相手の墓地にあるカードを2枚までデッキに戻せるカードで、《ささやきの妖精》と併用することで《ダーク・リベレイション》の発動条件をさらに失わせる結果となります。

以前までの環境では、14~17枚程度の魔法使い族モンスターカードがデッキ内に存在すれば《ダーク・リベレイション》を発動できていました。しかし《クリア・アイス・ドラゴン》を採用した「竜魔デッキ」の登場により、デッキに魔法使いは18~20枚程度採用しなければ、安定しない環境になりました。魔法使い族モンスターカードの採用枚数が少ない「ヘヴィ竜魔デッキ」は、その弱点を突かれます。

これによって「ヘヴィ竜魔デッキ」を利用するプレイヤーが減少。一番安定して成績を残すことができたデッキは、オーソドックスな形の「竜魔デッキ」になりました。さらに、デッキ改造パック第3弾「幻撃のミラージュインパクト!!」には、非常に強力な魔法使い族のカードも収録されていました。それは《ライト・ソーサラー》です。

ライト・ソーサラー

攻撃力1500の15ラインと呼ばれるタイプのモンスターカードです。これにより「竜魔デッキ」は、15ラインを3種類9枚のモンスターカード採用することが可能になりました。そして、ここにオーソドックスな「竜魔デッキ」が完成しました。

竜魔デッキが環境トップに君臨する理由

竜魔デッキ

オーソドックスな竜魔デッキ

この「竜魔デッキ」の一番恐ろしいところは、「竜魔デッキ」誕生から現在まで、多くのプレイヤーが利用しており、大会で優勝することができるほどの安定感です。デッキのフリー枠がなんと《火竜の熱閃》《火の粉のカーテン》の2枚しか存在しません。《ドリアード》を採用することで、魔法使いの枚数を底上げしながら地属性を確保するなどもあります。
この頃になると「竜魔デッキ」同士で戦う以外の試合が、ほとんど発生しないという状態になりました。プレイヤー同士のレベルが同程度になるリーグ戦や大会の決勝などでは、ドロー勝負になってきました。

そして、怒涛の新商品の発売が始まります。

【マキシマム召喚が登場】スペシャルパック第1弾「マキシマム超絶強化パック」発売

マキシマム超絶強化パック

デッキ改造パック第3弾「幻撃のミラージュインパクト!!」の発売から1か月以下というタイミングで、2020年12月12日(土)に、スペシャルパック第1弾「マキシマム超絶強化パック」が発売しました。収録されていたカードで、もっとも注目されたのは、魔法カードの《10sionMAX!!!》です。「竜魔デッキ」のフリー枠を2枚《10sionMAX!!!》に変えるだけで、さらに攻撃力をアップさせた「10sion竜魔デッキ」が完成します。

10sionMAX!!!
10sion竜魔デッキ

10sion竜魔デッキ

《10sionMAX!!!》を採用した「竜魔デッキ」は、現在まで環境トップのデッキとして君臨し続けています。また、これまでにレジェンドカード枠でデッキに採用されていた《青眼の白龍》ですが、新たな選択として、新登場のレジェンドカード《落とし穴》が採用されるようになりました。

落とし穴 手札抹殺

同じくレジェンドカードとして《手札抹殺》が収録されたことにより、LO(ライブラリーアウト)デッキの研究も進んでいくことになりました。

超魔機神マグナム・オーバーロード[L] 超魔機神マグナム・オーバーロード 超魔機神マグナム・オーバーロード[R]
天帝龍樹ユグドラゴ[L] 天帝龍樹ユグドラゴ 天帝龍樹ユグドラゴ[R]

スペシャルパック第1弾「マキシマム超絶強化パック」の注目されていた新ギミックのマキシマムモンスター《超魔機神マグナム・オーバーロード》《天帝龍樹ユグドラゴ》ですが、この時点では環境入りにはならず、あまり定着がされませんでした。

【マキシマム召喚デッキ環境入り】デッキ改造パック第3弾「宿命のパワーデストラクション!!」発売

デッキ改造パック 宿命のパワーデストラクション!!

2021年2月13日(土)に、デッキ改造パック第3弾「宿命のパワーデストラクション!!」が発売されました。この頃から「マキシマム召喚デッキ」の利用プレイヤーが増えてきました。新登場の種族「幻竜族」により「マキシマム召喚デッキ」に良い影響を与えることになります。

「幻竜族」は、今までに活躍していたの種族に劣らないパワーと攻撃力2500でありながら、マキシマム召喚が可能な《幻竜重騎ウォームExカベーター》の登場で、「幻竜族デッキ」は「竜魔デッキ」と対戦しても、引けを取らない環境トップレベルのデッキが誕生しました。

幻竜重騎ウォームExカベーター[L] 幻竜重騎ウォームExカベーター 幻竜重騎ウォームExカベーター[R]

《地層調査》というデッキを上から確認した後に並び替えることが可能なカードの登場により、「ダブルマキシマム召喚デッキ」という《幻竜重騎ウォームExカベーター》《超魔機神マグナム・オーバーロード》の2種類のマキシマムモンスターを採用したデッキが可能になりました。さらに、この頃に登場した「スターターデッキ強化パック」に収録されている《死者転生》の登場で、「マキシマム召喚デッキ」がより強くなりました。

死者転生 地層調査

「機械族」の新エースモンスターである《鋼機神ミラーイノベイター》と、レジェンドカードとして《人造人間ーサイコ・ショッカー》が収録されたことにより、《超魔機神マグナム・オーバーロード》といった機械族が活躍する機会が増えてきました。「マキシマム召喚デッキ」も環境入りすることで、一般的なデッキタイプとして認知されはじめ、各デッキ共に「マキシマム召喚デッキ」をしっかりと対策することが必要になりました。

鋼機神ミラーイノベイター 人造人間ーサイコ・ショッカー

その後、「躍動のエターナルライブ!!」「マキシマム超絶進化パック」と続いていくのですがそこに関しては、ラッシュデュエルの歴史を振り返るという今回の企画よりも、最近の環境を考えるという内容に近いと思いますので、次回以降に語りたいと思います。

余談ですが、ラッシュデュエルのYouTubeで活動されているマキシマムブラザーズさんは、このマキシマム召喚というキーワードが発表されると同時にマキシマムブラザーズへと改名をしました。それまでは、コナミブラザーズという名前で活動されていました。私は、マキシマムブラザーズさんというよりも、コナブラさんと略した旧名で呼んでしまったりします。

デッキ改造パック第2弾「驚愕のライトニングアタック!!」環境から、デッキ改造パック第3弾「宿命のパワーデストラクション!!」までをざっとまとめてみましたが色々なことが起こっていました。「竜魔デッキ」デッキもう半年以上ほぼ同じ形で使っているのかと思うと、しみじみしてしまいます。形の基礎は、デッキ改造パック第1弾「超速のラッシュロード!!」の時点で出来ており、デッキ改造パック第2弾「驚愕のライトニングアタック!!」でほぼ完成され、初期から環境トップであり続けるデッキは本当にすごいです。

竜魔デッキ

上記のデッキは、デッキ改造パック第2弾「驚愕のライトニングアタック!!」環境くらいの環境で使用していた「竜魔デッキ」ですが、なんだか今でも十分に戦えそうですね。

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伯徳のデッキレシピはコチラ

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